10月19日の東京市場で、日経平均株価は前週末比407円59銭(0.62%)安の6万4,916円70銭で取引を終えた。取引開始直後には6万3,831円台まで下げ、下げ幅は一時1,490円を超えた。TOPIX(東証株価指数)は1.48ポイント(0.04%)高の4,067.48で、小幅ながらプラスで引けた。
前引けは790円安の6万4,534円だった。後場は下げ幅を縮め、終値ベースの下げは前引けのおよそ半分になった。東証プライムの値下がりは870銘柄、値上がりは620銘柄。指数の下げは、東京エレクトロンとファーストリテイリングの2銘柄でほぼ説明がつく。
主要指標(10月19日)
| 指標 | 水準 | 前週末比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 64,916.70円 | −407.59円(−0.62%) | 終値 |
| 日経平均の日中安値 | 63,831円台 | −1,490円超 | 9時台(取引時間中) |
| TOPIX | 4,067.48 | +1.48(+0.04%) | 終値 |
| 東証プライム騰落 | 値上がり620/値下がり870 | 変わらず56 | 終値 |
| 長期国債先物12月限 | 125円77銭 | 寄り付き125円72銭 | 終値 |
| 新発10年国債利回り | 2.898% | — | 15時37分時点 |
| ドル円 | 158円10銭前後 | 約10銭の円安 | 15時時点(前週末17時比) |
| ユーロ円 | 177円48銭前後 | 10銭弱の円高 | 15時時点(前週末17時比) |
日経平均とTOPIXの騰落が分かれたのは、今月に入って初めてではない。10月13日の前場にも、日経平均が2.52%安となる一方でプライム銘柄の7割近くが上昇した。値がさの半導体株とファーストリテイリングが指数を押し下げ、残りの多くの銘柄は上げるか、下げても小幅という構図である。寄与度の仕組みは日経平均の寄与度の解説にまとめている。
寄与度:押し下げ上位5銘柄で418円
株探の集計によると、マイナス寄与の首位は東京エレクトロンで141円58銭だった。ファーストリテイリングが139円97銭で続き、2銘柄の合計は281円55銭になる。日経平均の下げ幅407円59銭の69%にあたる。ソフトバンクグループは80円10銭、イビデンは34円79銭、レーザーテックは21円71銭を押し下げた。上位5銘柄の合計は418円15銭で、下げ幅そのものを上回る。
日経平均への寄与度(10月19日大引け、円)
読み方:押し下げ上位5銘柄の合計は418円15銭で、日経平均の下げ幅407円59銭を上回った。押し上げ上位5銘柄の合計は93円66銭。出所:株探ニュース(10月19日大引け)。
プラス寄与の首位はリクルートホールディングスで35円90銭。ベイカレントが18円37銭、キオクシアホールディングスが15円93銭、KDDIが13円75銭、豊田通商が9円71銭と続いた。プラス上位5銘柄の合計は93円66銭だった。ベイカレントは前週末16日のストップ高に続く上昇である。経緯は16日の記事にある。
ヤフー・ファイナンスの日足では、東京エレクトロンの終値は1万380円で前週末比2.35%安、ファーストリテイリングは7万3,470円で2.79%安、ソフトバンクグループは4,894円で1.01%安だった。ソフトバンクグループの株価推移は同日昼の記事で扱っている。キオクシアは1万3,700円で2.43%高と、前場の下げから切り返して引けた。
業種:33業種中21業種が上昇
| 上昇率上位 | 前日比 | 下落率上位 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 鉱業 | +3.41% | 非鉄金属 | −1.18% |
| 海運業 | +1.84% | 電気機器 | −0.69% |
| 石油・石炭製品 | +1.83% | 繊維製品 | −0.65% |
| サービス業 | +1.34% | 証券業 | −0.58% |
| 電力・ガス業 | +1.25% | 情報・通信業 | −0.47% |
鉱業と石油・石炭製品の上昇は、前週末16日の原油高を受けたものだ。株探によると、16日のWTI原油先物11月限は前日比3.44ドル高の1バレル=101.41ドルで取引を終えた。INPEXの終値は3,798円で3.49%高だった。一方、19日のアジア時間には原油先物が下げている。みんかぶは14時台の記事で、トランプ米大統領がロシアへの制裁措置を一時停止すると発表し、ロシア産燃料の輸出が増えるとの見方が広がったと伝えた。ヤフー・ファイナンスでは15時32分時点でWTIが97.02ドル、北海ブレントが107.26ドルだった。経緯は同日のブレント原油の記事にある。
サービス業には外食関連が含まれる。株探によると、高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、食料品の消費税減税にあわせた外食産業の支援策として、プレミアム付き商品券などを検討していると答弁した。19日はRettyがストップ高の160円、ぐるなびが17.54%高の134円で引けた。オリエンタルランドは10連騰で、連日で年初来高値を更新した。
中国GDPと海外市場
中国国家統計局は19日11時(日本時間)、7〜9月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比4.5%増だったと発表した。4〜6月期の4.3%から伸びが高まった。みんかぶによると市場予想は4.4%だった。9月の鉱工業生産は前年同月比5.5%増、小売売上高は1.1%増。1〜9月の不動産開発投資は20.6%減である。
| 市場 | 水準 | 変化 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 上海総合指数 | 3,722.20 | +0.16% | 14時9分(日本時間) |
| 韓国総合株価指数 | 5,720.40 | +0.92% | 14時9分(日本時間) |
| 台湾加権指数 | 46,807.39 | −0.65% | 14時9分(日本時間) |
| 香港ハンセン指数 | — | 休場 | — |
| 日経平均先物(CME円建て) | 65,035円 | — | 15時32分(日本時間) |
| S&P500先物 | 7,761 | 前週末終値7,704比+0.7% | 15時32分(日本時間) |
| ナスダック100先物 | 29,799 | 前週末終値29,390比+1.4% | 15時32分(日本時間) |
みんかぶは、米ナスダック先物の上昇を受けてアジアのハイテク株に買い戻しが入ったと伝えた。エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の発言も取り上げている。同記事によると、ファン氏は「ニュースは常に発生するが根本的な状況を変えることはないだろう」と述べ、AI株の下落はいずれ過ぎ去るとの考えを示した。
前週末16日の米国市場では、S&P500種株価指数が7,659.44、ナスダック総合指数が26,140.03、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が11,137.29で取引を終えた。ヤフー・ファイナンスの日足では、SOXは9日終値の12,570台から16日までの1週間で約11%下げている。東京の半導体株は、この米国の下げを週明けに引き継いだ。
今後の日程
- 10月19日23時 米10月NAHB住宅市場指数(フィスコによると予想31、前回32)。
- 10月20日 食料品の消費税減税関連法案が衆院本会議で審議入りの予定(NHK)。英国で9月の雇用統計(日本時間15時)。
- 10月21日まで 香港でAPEC財務相会合。
- 10月21日15時 英9月消費者物価指数(英国家統計局)。
- 10月29〜30日 日銀の金融政策決定会合。30日に展望リポート。
16日の大引けと欧州の寄り付きは前週末の記事に、19日前場の値動きは前引けの記事にある。ドル円の水準はドル円見通しで扱っている。
主な参照
- 日経平均・TOPIXの終値(10月19日15時30分)/株探(フィスコ)
- 騰落銘柄数と寄与度(10月19日大引け)/株探ニュース
- 東証業種別ランキング/株探(フィスコ)
- 国債先物と利回り/株探(フィスコ)
- 為替(15時時点)/株探(みんかぶ)
- アジア株、対ロ制裁の一時停止、エヌビディアCEO発言/株探(みんかぶ)
- 原油先物、外食株、オリエンタルランド/株探
- 中国7〜9月期GDPと9月の主要統計(2026年10月19日)/中国国家統計局
- 日中安値、個別株終値、先物、米国株指数の終値/Yahoo!ファイナンス
- 消費税減税関連法案の審議日程(2026年10月16日)/NHK
- 英国の統計公表日程/英国家統計局
- 日銀の会合日程/日本銀行
データ基準日:2026年10月19日(日本時間15時40分)。日経平均・TOPIX・業種・騰落数は終値。為替、アジア株、先物、原油は取引時間中の値であり、終値ではない。日中安値はヤフー・ファイナンスの5分足にもとづき、日本経済新聞社の公式値と異なる場合がある。本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を勧めるものではない。
















