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米国株寄り付き1時間:ナスダック1.4%高、上げは2業種

バヒティヨル マダジモフ バヒティヨル マダジモフ
2026年10月19日
テック, マーケット, 株式, 速報
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10月19日、米国株の寄り付き1時間の番付を発表する。東の横綱は鉄鋼のクリーブランド・クリフス、好決算で12.38%高。西の横綱はクラウド監視のデータドッグで6.64%高だった。西の序二段に落ちたのは、決算を2日後に控えたメタで1.72%安である。数字はすべてニューヨーク時間10時30分(日本時間23時30分)の取引時間中の値で、終値ではない。

指数の取組は、16日(金)と正反対になった。16日の同じ時間はダウ工業株30種平均が上げ、ナスダック総合指数が下げていた。19日はナスダックが1.40%高の2万6,505、S&P500が0.67%高の7,710、ダウは0.02%高の5万2,013ドルとほぼ横ばいである。ただし勝ち越しの中身は薄い。S&P500の11業種のうち、上げたのは情報技術と一般消費財の2業種だけだった。

番付表:寄り付き1時間の勝ち組と負け組

番付銘柄10時30分の株価前週末比主な材料判定
東の横綱クリーブランド・クリフス(CLF)13.62ドル+12.38%7〜9月期は3年ぶりの好業績◎
西の横綱データドッグ(DDOG)263.52ドル+6.64%バーンスタインの格上げと報じられる○
東の大関インテル(INTC)94.28ドル+4.93%JPモルガンが格上げ○
西の大関マイクロン(MU)915.91ドル+4.22%半導体株の買い戻し○
関脇アマゾン(AMZN)259.91ドル+3.96%個別の材料は確認できず△
小結テスラ(TSLA)366.10ドル+3.21%21日の決算を前に反発△
—(以下、負け側)
東の序二段ネットフリックス(NFLX)69.55ドル−1.39%20日の決算を前に売り×
西の序二段メタ(META)697.14ドル−1.72%ハイテク高の中で逆行×
出所:株価はstockanalysis.com(10月19日10時30分、米東部時間の取引時間中の値)。前週末比は10月16日の終値との比較。材料はクリーブランド・クリフスの決算資料(米証券取引委員会への提出書類)、JPモルガンの格上げを伝えた報道などによる。判定は◎=文句なしの勝ち、○=勝ち越し、△=勝ち越しだが理由が弱い、×=負け越しで、本誌による。

番付の上位6銘柄のうち、上昇の理由を一次資料でたどれるのは横綱のクリフスだけだった。ほかは格上げ、業種全体の買い戻し、決算前の思惑である。指数を押し上げたのは、先週売られた銘柄の買い戻しだったと言ってよい。

東の横綱・クリーブランド・クリフス——◎

この日、取組の中身で勝ったのはこの1銘柄である。19日朝に発表した7〜9月期は、売上高56億ドル、純利益1億6,500万ドル(1株0.26ドル)、調整後の1株利益0.28ドルだった。4〜6月期は調整後で1株0.20ドルの赤字だったから、一気に黒字へ戻した形だ。調整後のEBITDA(利払い・税金・償却前の利益)は6億1,200万ドルで、会社が3カ月前に示した5億7,500万ドルを上回った。

ローレンソ・ゴンサルベスCEOは「3年で最も強い四半期だった」と述べ、「輸入は歴史的な水準を大きく下回り、納期は長くなっている」と語った。輸入が細った米国内の鋼材市況が、そのまま利益になった。会社は10〜12月期の調整後EBITDAを約7億1,500万ドル、2027年は40億ドル超と見込む。鋼材1トン当たりの平均販売価格は1,177ドルで、前の四半期の1,124ドルから上がった。株価は寄り付きで14.20ドルを付けたあと、10時30分には13.62ドルまで上げ幅を縮めている。判定は◎。ただし高値からの押し戻しには注意がいる。

西の横綱・データドッグと、大関の半導体2銘柄——○

データドッグは6.64%高の263.52ドル。米調査会社バーンスタインが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を350ドルとしたと複数の投資情報サイトが報じている。AIの利用が広がるほど、システムを監視するソフトの需要が増えるという見立てだ。本誌はリポートの原文を確認できていないため、判定は○にとどめる。

大関の2銘柄は、先週の大負けからの反発である。インテルは4.93%高。JPモルガンが投資判断を「ニュートラル」に引き上げたが、目標株価の85ドルは株価より低い。この格上げの中身はインテル株とJPモルガンの格上げの記事で詳しく扱った。マイクロンは4.22%高の915.91ドルだった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.65%高の1万1,432で、10月7日から16日まで続いた8営業日の連敗を止めにいっている。前週の下落率は11.4%だったから、取り戻したのはまだ4分の1に届かない。

S&P500の業種別ETFの騰落率(10月19日10時30分、米東部時間)

情報技術(XLK)+1.89%一般消費財(XLY)+1.19%ヘルスケア(XLV)-0.07%素材(XLB)-0.12%エネルギー(XLE)-0.29%資本財(XLI)-0.44%生活必需品(XLP)-0.45%金融(XLF)-0.47%通信サービス(XLC)-0.50%不動産(XLRE)-1.02%公益(XLU)-1.45%

読み方:11業種のうち上げたのは情報技術と一般消費財の2業種だけで、公益と不動産が最も弱い。取引時間中の値で、前週末16日の終値との比較。出所:stockanalysis.com(SPDRセレクト・セクターETF)。

負け越し:決算前のメタと、守りの業種

西の序二段はメタである。ハイテク株が買われる中で1.72%安の697.14ドル。21日(米国時間)の取引終了後に決算を控え、設備投資の見通しが最大の焦点になっている。東の序二段のネットフリックスも1.39%安で、20日の取引終了後に決算を発表する。オプション市場が織り込む決算後の値幅は、本サイトの米決算の織り込み値幅番付によると、ネットフリックスが9.5%、メタが7.3%である。決算前に持ち高を落とす動きと読める。

業種別では、守りの業種が負け越した。公益が1.45%安で最下位、不動産が1.02%安でそれに続く。10月に強かったエネルギーと生活必需品も、それぞれ0.29%安、0.45%安と下げた。Yahoo Financeは、10月に値上がり率の上位にいたS&P500の銘柄のうち、寄り付き前に値が付いたものの約9割が下げていたと伝えている。先週の勝者が売られ、先週の敗者が買われる。典型的な巻き戻しの朝だった。

殊勲賞・敢闘賞

殊勲賞はVIX(恐怖指数)である。10.39%低下の17.91と、前週末の19.99から大きく下がった。株価の上げ幅に比べて、不安の後退ははっきりしている。ただし16日の寄り付き1時間後は16.09だったから、先週前半の落ち着きにはまだ戻っていない。

敢闘賞は原油安である。北海ブレントの期近物は1.64%安の108.06ドル、WTIは1.58%安の97.46ドルだった。対ロシア制裁の一部緩和の報道を受けた下げで、この背景はブレント原油の記事にまとめた。原油が下がればインフレ懸念が和らぎ、金利とハイテク株に追い風になる。ただ、この日は米10年債利回りが5.11%と高止まりしたままで、金利の低下にはつながっていない。

指標10時30分の値前週末比
米10年債利回り5.11%ほぼ横ばい
ドル円158円44銭約46銭の円安
ユーロドル1.1217ドル−0.24%
金(先物)4,168.80ドル−0.29%
ビットコイン8万2,002ドル+1.25%
ラッセル20002,729+0.29%
出所:Yahoo Finance(10月19日10時30分、米東部時間の取引時間中の値)。前週末比はYahoo Financeの前日の値との比較。

来場所の注目取組

今週は決算の取組が続く。ネットフリックスは20日(米国時間)の取引終了後で、日本時間では21日の早朝にあたる。テスラとメタは21日の取引終了後、日本時間22日の早朝に発表する。半導体株が8連敗のあとの買い戻しを続けられるかは、この2日間で決まりやすい。

その先には、さらに大きな取組がある。米連邦準備理事会(FRB)は27〜28日に会合を開き、声明は日本時間29日午前3時に出る。市場が織り込む10月の利上げ確率は15%前後だが、バンク・オブ・アメリカは利上げ予想を維持している。その読み方はFRBの10月利上げ確率の記事で解説した。インテルの決算は29日、日銀の決定会合は29〜30日である。ドル円の水準ごとの見方はドル円見通しを参照してほしい。

30秒まとめ:寄り付き1時間でナスダックは1.40%高、ダウは横ばい。上げたのは11業種中2業種だけで、先週売られた半導体とハイテクの買い戻しが中心だった。番付の横綱は好決算のクリーブランド・クリフス。決算を控えたメタとネットフリックスは負け越した。

主な参照

  • 個別銘柄とセクター別ETFの株価/stockanalysis.com
  • 株価指数、VIX、金利、為替、原油、金、ビットコイン/Yahoo Finance、指数の照合/Google Finance
  • 寄り付きの概況、半導体株の反発、10月の上位銘柄の下落/Yahoo Finance(ライブ記事)
  • クリーブランド・クリフスの7〜9月期決算(2026年10月19日)/米証券取引委員会(8-K添付資料)
  • JPモルガンのインテル格上げ/Investing.com(Yahoo Finance掲載)

データ基準日:2026年10月19日10時30分(米東部時間)、日本時間23時30分。株価、指数、セクター別ETF、金利、為替、原油、金、ビットコインはすべて取引時間中の値で、終値ではない。前週末比は10月16日の終値(為替とビットコインは情報ベンダーの前日の値)との比較。業種の騰落はS&P500の業種別ETF(SPDRセレクト・セクター)で代用した。SOXの8営業日続落と前週の下落率はYahoo Financeの日足終値から本誌が計算した。データドッグの格上げは報じられている段階で、本誌はリポートの原文を確認していない。アマゾンの上昇について、本稿の執筆時点で理由を特定できる一次情報は確認できていない。番付と判定は本誌の整理であり、将来の株価を保証しない。アイキャッチ写真はニューヨーク証券取引所(撮影:TomasEE、ウィキメディア・コモンズ、CC BY)。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではない。投資判断はご自身の責任において行っていただきたい。

Tags: アマゾンインテルダウテスラナスダックマイクロンメタ半導体株市場状況米国株
バヒティヨル マダジモフ

バヒティヨル マダジモフ

投資銀行で5年、リテール証券会社で3年の実務経験を積んだのち、現在もFX・株式・オプションなど幅広い市場で実際にトレードを行っている。FX取引歴は10年以上、株式投資・トレード歴は4年以上におよび、オプションをはじめとする複雑な金融商品の実取引経験も豊富。株式・株式オプション・FX・暗号資産において自己のポジションを保有している。 こうした実務とマーケットでの経験をもとに、金融市場・暗号資産・FX・経済指標について、信頼性・正確性・迅速性の高い情報を届けることを目的としている。記事の内容は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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