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米株3指数そろって上昇、イラン和平期待とハイテク株の堅調が下支え

Kentaro Takagi Kentaro Takagi
2026年7月1日
株式
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米国株
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📌 ポイント: イランとの和平協議進展への期待と半導体・AI関連株の上昇を背景に、S&P500とナスダック100は1週間ぶり高値、ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新しました。

主要3指数そろって上昇、ダウは史上最高値を更新

金曜日の米国株式市場は主要3指数がそろって上昇しました。S&P500種株価指数は+0.37%、ダウ工業株30種平均は+0.58%、ナスダック100指数は+0.42%でそれぞれ取引を終えました。6月限E-mini S&P先物は+0.35%、6月限E-mini Nasdaq先物は+0.42%上昇しています。

S&P500とナスダック100は1週間ぶりの高値を更新し、ダウ平均は史上最高値をつける堅調な展開となりました。相場を支えたのは、米国とイランが和平合意に近づきつつあるとの期待感です。加えて、半導体メーカーやAIインフラ関連株が人工知能ブームへの根強い期待から大幅に上昇しました。ソフトウェア大手のワークデイ(WDAY)は第1四半期決算が市場予想を上回り、見通しも強気だったことから+5%超上昇し、ソフトウェアセクターをけん引しました。

消費者信頼感の低下とFRB高官の発言が重し

一方、相場の上値を抑える材料も浮上しました。ミシガン大学が発表した5月の米消費者信頼感指数は44.8へと下方修正され、1978年の統計開始以来の過去最低を記録しました。市場予想の48.2を大きく下回る結果です。さらに5月の1年先インフレ期待は+4.8%へと9カ月ぶりの高水準に上方修正され、5-10年先のインフレ期待も3.9%へと7カ月ぶり高水準に修正されました。

また、FRBのウォラー理事が「インフレが正しい方向に向かっていない」とし、次回の利上げ可能性も利下げと同程度にあり得ると示唆したタカ派発言も、株価の重しとなりました。市場は6月16-17日のFOMCでの利下げ確率を0%と織り込んでおり、追加利下げ期待は完全に後退しています。

半導体・ソフトウェア・個別材料株が大幅高

金曜日に大きく上昇した主な銘柄は以下の通りです。

  • クアルコム(QCOM): +11%超 ─ ナスダック100で上昇率トップ
  • デル・テクノロジーズ(DELL): +16%超 ─ ウェルズ・ファーゴが目標株価を180ドルから270ドルに引き上げ
  • IMAX(IMAX): +15%超 ─ 身売り検討との報道
  • エスティローダー(EL): +11%超 ─ Puig Brandsとの合併破談
  • Zoom(ZM): +9%超 ─ 決算と通期見通しの上方修正
  • ロス・ストアーズ(ROST): +8%超 ─ 第1四半期売上が市場予想を上回る
  • メルク(MRK): +5%超 ─ EMAがキイトルーダの膀胱がん適応で承認勧告

AMD、アナログ・デバイセズ、テキサス・インスツルメンツも+3%超上昇し、半導体セクター全体が活況を呈しました。決算シーズン終盤を迎え、第1四半期決算を発表したS&P500構成企業475社のうち83%が市場予想を上回る結果となり、ブルームバーグ・インテリジェンスによる第1四半期EPS成長率予想は前年同期比+12%に達しています。

日本の投資家への影響と注目ポイント

日経平均株価も金曜日に+2.68%と大幅高で1週間ぶり高値を回復しており、米株高とリスクオン地合いの恩恵を受けています。日本の投資家にとっては、米国の半導体・AI関連株の上昇トレンドが東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループといった国内関連銘柄にも追い風となる可能性があります。

ただし、ホルムズ海峡封鎖の継続や中東情勢の不透明感、米消費者信頼感の過去最低更新といったマイナス材料も同時進行している点には注意が必要です。原油価格はイラン情勢のヘッドラインに極めて敏感で、IEAは10月まで世界石油市場が「深刻な供給不足」になると指摘しており、ゴールドマン・サックスは現状の供給途絶により最大10億バレルの在庫減少が起こり得ると試算しています。エネルギー関連株や輸送株への波及にも目を配るべきでしょう。

ボトムライン

AI・半導体相場とイラン和平期待が短期的な上昇ドライバーですが、インフレ再加速とFRBのタカ派姿勢が上値を抑えるリスクがあるため、押し目買いは半導体・ソフトウェア大型株に絞った選別投資が有効です。

💡 まとめ: AI・半導体セクターの強さと地政学リスクの後退を追い風に、押し目では大型ハイテク株の選別買いが有効な局面です。
Tags: イラントランプワークデイ
Kentaro Takagi

Kentaro Takagi

健太郎高木は投資銀行のFXプライムブローカレッジ部門で15年以上にわたりキャリアを積み、機関投資家向けの為替取引やプライムブローカレッジ業務に携わってきた。その後、暗号資産トレーディングファームで5年以上の実務経験を重ね、デジタルアセット市場の最前線で取引と分析に取り組んできた。 為替(FX)と暗号資産の双方において、市場構造・流動性・リスク管理に関する深い知見を持つ。現在は自身でも暗号資産のポジションを保有するほか、株式については長期保有を前提としたパッシブな運用を続けている。 また、AI(人工知能)に強い関心を持ち、機械学習やデータ分析といったテクノロジーが金融市場・トレーディングにもたらす変化を継続的に追っている。 こうした実務経験とマーケットでの知見をもとに、金融市場・暗号資産・FX・経済指標について、信頼性・正確性・迅速性の高い情報を届けることを目的としている。記事の内容は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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