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日経平均1,257円安、イビデンはストップ安|寄り付き1時間

Takashi Suzuki Takashi Suzuki
2026年10月30日
テック, マーケット, 株式, 速報
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まず下の1枚を見てほしい。30日の東京市場は、米インテルの急落を受けて半導体株が売られ、日経平均株価は寄り付きから1時間たたずに1,100円を超える下げとなった。9時47分の日経平均は前日比1,257.72円安の63,401.75円(1.95%安)。一方、東証株価指数(TOPIX)は10時2分時点で33.19ポイント安の3,970.09(0.83%安)にとどまる。下げの中心は、日経平均への影響が大きい値がさの半導体株である。

インテル向けの基板を手がけるイビデンは、値幅制限の下限(ストップ安)の8,359円まで売られた。決算発表を今日に控える東京エレクトロンとキオクシアホールディングスも下げた。逆に、前日に業績予想を引き上げたコナミグループは17%を超える上昇となった。寄り付きから1時間の値動きを、図で整理する。

−1,257.72円
日経平均(9時47分、63,401.75円)
−0.83%
TOPIX(10時2分、3,970.09)
ストップ安
イビデン 8,359円(−15.21%)
+17.70%
コナミグループ 2万7,000円

半導体株の下げ:インテルの見通しが直撃

半導体関連株の前日比(10時ごろ、%)

イビデン-15.21%レーザーテック-11.56%キオクシアHD-8.34%アドバンテスト-7.83%TDK-7.02%SCREEN HD-6.71%ディスコ-5.68%ソフトバンクG-4.85%東京エレクトロン-4.36%

読み方:前日終値と比べた10時ごろの取引時間中の値の騰落率。イビデンは9時40分に値幅制限の下限(ストップ安)で取引が成立した後、取引がない。東京エレクトロン、キオクシア、SCREEN、レーザーテックは30日に決算を発表する予定。出所:Yahoo!ファイナンス。

イビデンは15.21%安の8,359円で、9時40分以降は取引が成立していない。前日終値の9,859円から1,500円の下げで、この価格帯の値幅制限の下限にあたる。29日の米国時間外取引で、インテルは10〜12月期の売上と利益率がともに下がる見通しを示し、21.7%下げていた。東洋経済によると、イビデンは数年前まで売上高の7割以上がインテル向けだった。前日の自社決算への売りに、インテルの連想が重なった形だ。

半導体製造装置株も軒並み安い。10時時点でレーザーテックは11.56%安、キオクシアは8.34%安、アドバンテストは7.83%安、SCREENホールディングスは6.71%安、東京エレクトロンは4.36%安だった。インテルの決算の中身と、今日決算を控える銘柄の論点は注目株:インテル22%安、東エレク・キオクシア決算日で整理した。

日経平均とTOPIXの差が示すもの

指数と主な大型株の前日比(%)

日経平均(9:47)-1.95%TOPIX(10:02)-0.83%トヨタ自動車-0.06%三菱UFJ FG-0.14%ファーストリテイリング+2.82%

読み方:日経平均の下落率はTOPIXの2倍を超える。日経平均は値がさ株の影響が大きく、半導体株の下げが強く出る。銀行や自動車の大型株はほぼ横ばいだった。個別株は10時ごろの値。出所:Yahoo!ファイナンス。

日経平均の下落率はTOPIXの2倍を超える。日経平均は株価の高い銘柄ほど影響が大きい計算方法をとるため、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループのような値がさ株が下げると、指数が大きく動く。TOPIXは時価総額で加重するため、銀行や自動車など半導体以外の大型株の比重が大きい。三菱UFJフィナンシャル・グループは0.14%安、トヨタ自動車は0.06%安と、ほぼ横ばいだった。

つまり、今朝の下げは市場全体の売りというより、半導体と一部の決算銘柄に集中した売りである。前日の東京市場は日経平均が705円高と、同じ値がさ株が上げを引っ張っていた。その振り返りは日経平均705円高、アドテスト1銘柄で453円にある。

決算で明暗:コナミと富士通

29日の決算銘柄:前夜のPTSと30日10時ごろ(%、前日終値比)

コナミG(PTS)+11.20%コナミG(10時)+17.70%タカラトミー(PTS)+7.80%タカラトミー(10時)+9.89%中部電力(PTS)-9.40%中部電力(10時)-6.58%富士通(PTS)-10.90%富士通(10時)-15.87%

読み方:同じ銘柄の2本の棒は、29日夜のPTSの値(19時台)と30日10時ごろの東証の値。コナミと富士通はPTSより値幅が広がり、中部電力は下げ幅を縮めた。出所:PTSの値は本誌の29日の記事(株探の表示から計算)、10時の値はYahoo!ファイナンス。

半導体以外では、前日夕方の決算への反応がはっきり出た。通期の最終利益予想を引き上げたコナミグループは10時時点で17.70%高の2万7,000円、上期の利益予想を上げたタカラトミーは9.89%高だった。一方、上期の調整後営業利益が減った富士通は15.87%安、浜岡原子力発電所をめぐる特別損失を計上した中部電力は6.58%安となった。前日夜の私設取引システム(PTS)の値動きとほぼ同じ方向で、富士通とコナミは下げ幅、上げ幅がPTSより広がった。

指数を支えた側では、ファーストリテイリングが2.82%高、ソニーグループが2.24%高、任天堂が2.92%高だった。半導体以外の値がさ株が日経平均の下げをいくらか和らげている。

昼の日銀と、後場のシナリオ

円相場は10時時点で1ドル=157円35銭前後と、朝方の157円80銭台から円高に振れている。日銀は昼ごろに金融政策決定会合の結果を公表する。過去4回の会合では、11時47分〜12時12分に結果が出ている。円高がさらに進めば、輸出比率の高い半導体装置株には重しが増える。

後場のシナリオ確率日経平均の目安きっかけ
下げ幅を保ったままもみ合い50%1,000〜1,400円安日銀が据え置き、円相場は157円台で落ち着く
下げ幅を縮める25%800円安より小さい下げ半導体株に押し目買い、日銀が穏当な内容
下げ幅を広げる25%1,500円安より大きい下げ日銀が物価2%到達を明記し円高が加速、決算銘柄への売りが続く
出所:本誌の分析。確率は本誌の主観的な見積もりで、将来の株価を保証しない。

個別では、15時以降に予定される東京エレクトロン、キオクシア、SCREEN、レーザーテックの決算が、今日の下げが行き過ぎだったかどうかを判断する材料になる。イビデンは、ストップ安で売り注文が残ったまま取引を終えれば、週明けにも売りが持ち越される可能性がある。日銀の結果を受けたドル円の見通しはドル円見通し:日銀発表の日、2024年4月の鏡で示した。

主な参照

  • 日経平均、TOPIX、個別株の株価、値上がり・値下がり率ランキング、ドル円/Yahoo!ファイナンス(2026年10月30日9時47分〜10時2分に確認)
  • 値幅制限の仕組み/日本取引所グループ
  • インテルの10〜12月期の見通し/インテルの決算発表(米証券取引委員会への提出書類、10月29日)、時間外の株価/stockanalysis.com
  • イビデンの顧客構成/東洋経済オンライン(2025年12月17日)
  • 日銀の会合日程/日本銀行

データ基準日:2026年10月30日の東京市場の取引時間中の値。日経平均は9時47分(Yahoo!ファイナンスの15分遅れの配信値)、TOPIXは10時2分、個別株は10時ごろ(イビデンは最後に取引が成立した9時40分)、ドル円は10時ごろ。いずれも取引時間中の値で、終値ではない。値は配信のたびに変わり、本稿の数字は執筆時点のもの。日経平均とTOPIXの動きの差の説明は、指数の計算方法にもとづく本誌の整理である。後場のシナリオと確率は本誌の分析で、将来の株価を保証しない。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではない。投資判断はご自身の責任において行っていただきたい。

Tags: インテル半導体株日本株日経平均
Takashi Suzuki

Takashi Suzuki

大手マーケットメイカーのFXトレーディングデスクで8年以上にわたりキャリアを積み、うち3年は為替フォワードデスク、その後2年は金利(レート)デスクを担当した。さらにシンガポールではアジア・トレーディングデスクのヘッドとして4年間チームを率い、地域全体のフローとリスク管理を統括してきた。 現在もFX・金利・株式など幅広い市場で実際にトレードを行っており、機関投資家の最前線で培った実取引経験は豊富。FX・株式・暗号資産において自己のポジションを保有している。 こうした実務とマーケットでの経験をもとに、金融市場・暗号資産・FX・経済指標について、信頼性・正確性・迅速性の高い情報を届けることを目的としている。記事の内容は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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